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調査素材: 世界の宗教人口分布
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調査素材: 世界の宗教人口分布
調査範囲
- 主対象は、2020年時点の世界宗教人口、主要宗教ごとの国別集中、宗派・系統、少数宗教の把握方法。
- 追加対象として、ユダヤ教、米国白人福音派、イスラエル、パレスチナ人、パレスチナ自治政府、Hamasを混同しないための世論データを整理した。
- 世界人口総数と七分類の正本は、Pew Research Centerが2025年6月に公表した2010年・2020年推計とした。
- 国別上位表は、Pew 2025年報告PDFの付表から主要宗教別に抽出した。
- 宗派・系統は、Pew 2025年の七分類表には入っていないため、キリスト教はPew 2011、イスラム教はPew 2009、仏教はPew 2012、米国ユダヤ教はPew 2020、インド内の少数宗教はインド2011年国勢調査系公表値を使った。
- 2050年予測はPew 2015年版を参照したが、2025年版で2010年推計が改訂されたため、本文では方向性の説明に限定した。
主要データ
| 出典 | 使った内容 | 本文での扱い |
|---|---|---|
| Pew Research Center, How the Global Religious Landscape Changed From 2010 to 2020 | 2020年の七分類、2010年から2020年の変化、主要分類の増減要因 | 世界全体の基礎データ |
| Pew 2025年報告PDF | キリスト教、イスラム教、無所属、ヒンドゥー教、仏教、その他の宗教、ユダヤ教の国別上位表 | 各宗教見出しの国別表 |
| Pew dataset page | 七分類、201カ国・地域、2,700超の資料、UN WPP 2024利用 | 方法と限界 |
| Pew, Global Christianity | 2010年時点のカトリック、プロテスタント、正教会、その他キリスト教の大分類 | キリスト教宗派の古い目安 |
| Pew, Mapping the Global Muslim Population | スンナ派、シーア派、シーア派集中国、スーフィズム推計の限界 | イスラム教宗派の古い目安 |
| Pew, Beliefs about God in India | インドのヒンドゥー教徒の神観、近い神の回答 | ヒンドゥー教内部の注意書き |
| Pew, Buddhists | 大乗、上座部、金剛乗の国別集中 | 仏教系統の説明 |
| Pew, Jewish identity and belief in the U.S. | 米国ユダヤ人成人の改革派、保守派、正統派、無宗派など | ユダヤ教宗派の米国例 |
| Pew, U.S. Jews’ connections with and attitudes toward Israel | 米国ユダヤ人にとってイスラエルを気にかけることがどれほど重要か | ユダヤ教とイスラエルを同一視しない補助線 |
| Pew, Views of the Israel-Hamas war | 米国ユダヤ人、白人福音派、ムスリム、無所属などのイスラエル・Hamas戦争観 | ユダヤ教と福音派の接続範囲 |
| Pew, Americans’ views of Israelis, Palestinians and their political leadership | イスラエル人、イスラエル政府、パレスチナ人、PA、Hamasへの米国世論 | パレスチナの見方の分解 |
| Pew, Negative views of Israel, low confidence in Netanyahu across 36 countries | 36カ国のイスラエル好感・非好感、左右差、地域差 | 米国外の全体傾向 |
| Pew, Israeli Views of the Israel-Hamas War | イスラエル国内の軍事対応評価と左右差 | イスラエル国内世論の分解 |
| PRRI, 2023 Census of American Religion | 米国の白人福音派、ユダヤ系米国人などの人口比 | 米国政治人口の規模比較 |
| Press Information Bureau, Government of India | インド2011年国勢調査に基づくシク教徒、ジャイナ教徒、仏教徒などの人数 | 少数宗教の個別把握例 |
| Pew, Religious Diversity Around the World | Religious Diversity Index、国別多数派、地域別多様性 | 国別多様性セクション |
| Pew, The Future of World Religions | 2050年予測の古いシナリオ | 将来予測の注意書き |
抽出した主要数値
世界全体
| 分類 | 2020年推計 | 世界比 |
|---|---|---|
| キリスト教 | 2,268,860,000 | 28.8% |
| イスラム教 | 2,022,590,000 | 25.6% |
| 宗教的無所属 | 1,905,360,000 | 24.2% |
| ヒンドゥー教 | 1,177,860,000 | 14.9% |
| 仏教 | 324,190,000 | 4.1% |
| その他の宗教 | 172,170,000 | 2.2% |
| ユダヤ教 | 約14,780,000 | 0.2% |
国別上位の扱い
- キリスト教は米国、ブラジル、メキシコ、フィリピン、ロシアが上位で、上位10カ国の合計は世界の46.8%。
- イスラム教はインドネシア、パキスタン、インド、バングラデシュが上位で、上位10カ国の合計は世界の65.0%。
- 無所属は中国だけで67.1%、上位10カ国で88.5%。
- ヒンドゥー教はインドだけで94.5%、ネパールを含めると96%超。
- 仏教はタイ、中国、ミャンマー、日本が大きく、上位10カ国で91.2%。
- その他の宗教は中国、インド、台湾、ブラジルが大きいが、内部の宗教は国ごとに異なる。
- ユダヤ教はイスラエルと米国で84.7%。
採否判断
- 宗派別の2020年世界統一表は作らなかった。Pew 2025年の七分類は宗派別人数を含まず、宗派データは出典年と対象範囲がばらつくため。
- ヒンドゥー教について、ヴァイシュナヴァ、シヴァ派、シャークタの世界比は示さなかった。Pew 2012年Global Religious Landscapeも、ヒンドゥー教内部の信頼できる世界推計がないと説明しているため。
- 仏教について、大乗・上座部・金剛乗の世界比は本文に入れなかった。Pew 2012年は系統の国別集中を説明するが、多くの国勢調査は仏教内部の系統を測っていない。
- ユダヤ教の宗派は米国例だけに限定した。イスラエルでは宗教性カテゴリの枠組みが異なり、世界宗派比として合算しにくいため。
- 少数宗教は、Pewの「その他の宗教」上位国表と、個別に確認しやすいインド2011年のシク教・ジャイナ教などを併記した。
- ユダヤ教と福音派の接続は、米国の親イスラエル政治連合を説明する範囲に限定した。ユダヤ教徒全体、米国ユダヤ人、イスラエル国家、イスラエル政府、白人福音派を一つの思想ブロックとして扱わない。
- パレスチナの見方は、パレスチナ人、パレスチナ自治政府、Hamas、イスラエル政府の軍事行動を分けて整理した。パレスチナ人への同情や支持を、PAやHamasへの支持と同一視しない。
弱点
- Pew 2025年の国別上位表はPDF付表から抽出したため、今後Pewが機械可読データを更新した場合は再照合が必要である。
- 「その他の宗教」は国によって含まれる伝統が異なる。中国、台湾、日本、ブラジル、南スーダンを同じ内部構成として読んではいけない。
- 宗教的無所属は、無神論や反宗教と同義ではない。特に東アジアでは、自己申告上の無所属と儀礼実践が併存する。
- 宗派・系統データは出典年が2020年ではない。本文では「古い目安」「米国例」「インド国内値」として限定した。
- イスラエル・パレスチナ世論は戦争、停戦交渉、政権交代、被害状況で短期間に動く。本文では2024年から2026年のPew・PRRIデータを使ったが、最新世論として使う場合は再確認が必要である。